「っ風丸、君!」

「・・・木野?」

なんだか木野はすごくご機嫌なようだ。

「風丸君って四季の中でどれが一番好き?」

「しき?」





「しきって、季節のことか?」

「うん、そうだよっ。」

やっぱり今日の木野はテンションが高いな。

らしくもない彼女の口調にちょっと笑ってしまう。

「・・・どうしたの?」

「あぁ、なんでもない。えっと好きな季節か・・・。」

春、夏、秋、冬。そう言えばうちのマネージャーってみんな季節関連の

名前なんだよな。


もちろん、俺は迷わずーーー

「、秋、かな・・・?」

秋というと必ず木野を連想させてしまう自分がいる。

俺って、もしかして変態か?

一方、彼女の方はそれを聞くとより一層顔を輝かせている。

「風丸君もなの?!うれしいなぁ、こんなに仲間がいるなんて。」

「・・・こんなに?」

なんだか聞き捨てならない単語を聞いてしまった気がして、思わず聞き返す。

「うん、そうなの!他のみんなにも好きな季節を聞いて回ってたんだけど、

みんな秋が好きって言うの!!私、秋が一番好きだし、それにほら、名前も

秋でしょう?あ、それは関係ないか!」

「・・・。」

いや、木野。おそらくみんな後者の方で選んでると思うぞ。

俺も人のことは言えないがな。

「それで、なんだかうれしくなっちゃって!」

そう言いながらにこにこと笑っている。

この様子だと気づいていないな。天然は恐ろしい。

「木野。」

「うん?」

「お前はちょっと無防備すぎる。」

「っえ?どういうこと?!」

分かってないな。

「だから、もうちょっと周りをよく見てみろってこと!」

あ〜、なんか恥ずかしくなってきた!

「・・・よく分かんないけど、心配してくれてるんだよね?」

「っ・・・・あぁ。」

「ありがとう!・・・色々と、ね。」

にこっと笑いかけて走っていく。

だからそれが無防備だっつーの!

そこで木野がくるっと後ろを振り返る。

「午後も練習、がんばってね!」

「っあぁ!」







ある日のお昼





それにしてもあまりにライバルが多すぎる。

・・・もたもたしては、いられないな。









ED騒動(脳内の)で勢い余って書いてしまった風秋。
分かりにくいですが、若干秋ちゃんも風丸を意識しちゃってます。
後半からお話がまとまらなくなっちゃって終わりが謎です←
取りあえず、ライバルが多いっていうので、風丸を焦らせてみた☆((殴





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