12月。ちかちかと照るイルミネーションで着飾った木の前。
僕は待ち合わせの時間よりも30分早く来て気持ちを
落ち着かせていた。
今日こそ伝えるんだ!
「19時20分・・・・か。」
待ち合わせ時間は19時30分。あと10分。
「吹雪君!」
背後から心地よいソプラノ声が聞こえてきた。
「木野さん。」
「ごめんね。待たせちゃった?」
心の底から罰の悪そうな顔をするのは、やはりマネージャー
としての気遣いなんだろうか。
「ううん。僕もさっき来たばっかりだから。
それよりも僕の方こそ、急に呼び出してごめんね。」
なるべく笑顔で答える。
「平気だよ。・・・そういえば寒いね。どこかに入ろうか。」
「そうだね。ご飯まだだよね?そこのレストランにでも
入ろうか。」
木野さんが『そういえば』と言ったのはあえて触れないでおく。
彼女のことだから、僕を待たせまいと走って来たんだろう。
それからレストランで軽い食事とった後、しばらく
街の方をぶらぶらした。
「そういえば、吹雪君。話って?」
最初にその話を持ち出したのは木野さんだった。
危ない、すっかりと忘れるところだった。
「あ、うん・・・そうだったね。」
いざ伝えるとなると、難しい。
「・・・吹雪君?」
いつまでたっても話そうとしない僕にしびれを切らしたのか、
怪訝な顔をしている。
「え?!あ、ごめん!」
「別に、話せないようなことなら、無理して話さなくてもいいんだよ。
私じゃないと駄目なことなのかな?」
うん、と言ってちらりと横の景色を盗み見る。
カップルらしき人たちが何組か歩いている。
「木野さんってさ・・・」
「うん?」
「キャプテンのこと、好きでしょ?」
「うぇ?!!」
顔を真っ赤にしながらおかしな声を出す木野さんをみて
笑いながらも苦い気持ちになる。
何を言っているんだろう、僕。
「いきなり何を言うのかと思ったら・・・」
「あはは、ごめん、ごめん。」
「・・・私、円堂君のこと、好きだよ。」
ズキン、と胸に痛みが走る。
やっぱり聞かなきゃよかった、と後悔。
「でもね、もっと好きな人がいるんだ!」
「えっ?!」
「その人はね、〜〜〜〜〜〜」
聞いたとたん、自然と笑みがこぼれた。
次は僕の番だ。
「木野さんーーーーーー好きだよ。」
木野さんの輝いた笑顔がまぶしかった。
街のイルミネーションがまるで、僕たちを祝福してくれて
いるかのように、明るく照っていた。
今、目の前にいる人
「木野さん、キスしよっか。」
「!!吹雪君のバカッ!!」
彼女は僕のもの。
はぁー・・・。
初の小説を吹秋でチョイスしてみましたが
文才なさすぎですね(苦笑)
こんな文しか書けませんが、OKな方はどうぞ
よろしくお願いいたしますね。
ではちょい解説を←
えーと、全体的にみると吹→秋のち吹秋ですねw
わかりにくいと思いますが秋ちゃんの
セリフの「〜」の部分がありますよね。
最後に来るタイトルをその部分に当てはめて
考えてやってください。
それでは最後に、吹秋さいこー!((殴
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